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(2025年4月28日月曜日 22時30分)。2025年3月下旬から続いた、トランプ大統領の相互関税政策による株式市場の大混乱ですが、4月上旬の暴落相場からリバウンド相場に移っています。中国が4月10日(木)から全ての米国製品に34%の追加関税を課すなど報復措置を発表したことによる貿易戦争のエスカレーション懸念で、前日比-2,644円をつけた4月7日が、結果的に底値。翌日大幅リバウンドしたものの、翌々日は大暴落。そして本格リバウンド開始は、4月10日。深夜に、トランプ米大統領が相互関税の追加分を90日間停止するという発表を受けて、前日比+2,894円高。めまぐるしい株価の暴落、暴騰を繰り返した4月の日経平均株価の推移は以下の通り (4月28日時点)。4月28日現在、株価は35,839まで回復しました。
2025年3月26日(水) 38,027.29
2025年3月27日(木) 37,799.97 (-227.32)
2025年3月28日(金) 37,120.33 (-679.64)
2025年3月31日(月) 35,617.56 (-1502.77)
2025年4月01日(火) 35,624.48 (+6.92)
2025年4月02日(水) 35,725.87 (+101.39)
2025年4月03日(木) 34,735.93 (-989.94)
2025年4月04日(金) 33,780.58 (-955.35)
2025年4月07日(月) 31,136.58 (-2,644.00)
<== 底値 (30,792.74)
2025年4月08日(火) 33,012.58 (+1,867.00)
2025年4月09日(水) 31,714.03 (-1,298.55)
2025年4月10日(木) 34,609.00 (+2894.97)
<== 関税90日間停止ニュース リバウンド
2025年4月11日(金) 33,585.58 (-1,023.42)
2025年4月14日(月) 33,982.00 (+396.78)
2025年4月15日(火) 34,267.54 (+285.18)
2025年4月16日(水) 33,920.40 (-347.14)
2025年4月17日(木) 34,377.60 (+457.20)
2025年4月18日(金) 34,730.28 (+352.68)
2025年4月21日(月) 34,279.92 (-450.36)
2025年4月22日(火) 34,220.60 (-59..32)
2025年4月23日(水) 34,868.63 (+648.03)
2025年4月24日(木) 35,039.15 (+170.52)
2025年4月25日(金) 35,705.74 (+666.59)
2025年4月28日(月) 35,839.99 (+134.25) <== 今日
※2025年4月7日の底値から約5,000円リバウンドしています。
2025年4月、突如発生した「トランプ関税ショック」。 日本株・アメリカ株ともに急落し、多くの投資家が損失を被る一方で、暴落後のリバウンドを狙った買いで大きな利益を得たトレーダーも存在します。本コラムでは、このトランプ関税ショックにおける日経平均、日本株、アメリカ株の底値とリバウンドタイミングを徹底分析し、次回の暴落時に底値で買い、リバウンドで利益を取るためには何に注目すべきかを探ります。
暴落開始日:2025年3月31日(月) 前日比 -1,502円
底値(終値):2025年4月7日(月) 31,136円
暴落開始日:2025年4月3日(木)前日比-5.50%
底値 (終値):2025年4月8日(火) 37,103
暴落開始日:2025年4月3日(木) 前日比-5.97%
最安値(終値):2025年4月7日(月)14,784
ポイント:
日本及び米国も、相場の大乱高下は約3〜4営業日で、急落、底打ちしました。
日本株の底は米国市場のリバウンド開始と連動していました。
トランプ米大統領「相互関税追加分を90日間停止」発表
中国側も「対話継続に前向き」というコメントを発表
アメリカ企業決算が予想以上に堅調(悪材料織り込み済みとの認識拡大)
ボラティリティ指数(VIX)が急上昇後、ピークアウト
PTS市場や先物での急反発シグナル出現
つまり、ネガティブニュースの一服と市場センチメントの冷静化が底値形成に直結しました。
はい、いくつかの明確な「サイン」が結果的には確認されました:
VIX(恐怖指数)が急騰し、ピークアウトした
出来高急増と大陰線→小陽線でパターン転換
米主要指数(S&P500、NASDAQ)が直近サポートラインで下げ止まった
個別株でも「リバースチャートパターン」(包み陽線など)が発生
為替市場での円高進行が一服した
VIX指数の動向観察(急騰→ピークアウト確認)
NY市場終盤での買戻し急増をチェック
日米の重要サポートライン(水準感覚)を事前把握
悪材料報道に対して市場の反応が鈍化したかを観察
今回は、トランプ大統領の「追加関税90日間」のインパクトの大きさが全てではありますが、「極度に恐怖が高まった後の冷静化局面」を感じ取ることがカギでした。大リバウンド後の中国の報復関税、米中貿易戦争のネガティブニュースには、直近の悲観的な反応がなかったことからも、ビッグニュースによる冷静化が起きたのでしょう。
底値検知の3要素
政策動向 (90日間関税停止 - サプライズ)
テクニカル指標 (乖離率、出来高増や出来高変化)
今回は、トランプ大統領の「追加関税90日間」のインパクトの大きさが全てではありますが、「極度に恐怖が高まった後の冷静化局面」を感じ取ることがカギでした。大リバウンド後の中国の報復関税、米中貿易戦争のネガティブニュースには、直近の悲観的な反応がなかったことからも、ビッグニュースによる冷静化が起きたのでしょう。
VIX指数(恐怖指数)の急騰とピークアウト
直近重要サポートラインでの値動き(意識される価格帯)
市場センチメント(ニュース・SNSの過熱感)を冷静に分析
急落後の小反発では飛びつかず、大局的な反発の兆しを待つ (セリクラ)
トランプ関税ショックにおける底値とリバウンドを振り返ると、
過剰な恐怖のピーク後
市場センチメントの冷静化
チャート上の重要ラインでの下げ止まり
が共通するパターンでした。
次回の暴落時には、「恐怖が最大化した後」「市場がネガティブ材料に無反応になり始めたとき」を見極めることが、底値で買い、リバウンドで利益を取る最大のチャンスとなるでしょう。冷静に、かつ準備を怠らず、暴落相場を恐れるのではなく、大きなチャンスに変える力を磨いていきましょう。
個人的には、トランプ大統領による「追加関税90日間延期」はビッグニュースだったものの、様々な指標を見落として、米中報復関税、米中貿易戦争の悪化、を警戒しすぎたことによって、絶交のリバウンドタイミングを逃してしまいました。暴落はまたいつか必ずやってくるので、今回の経験を生かして、次こそは大魚をつかみたいところです。