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デイトレード手法 - フラッグ・ペナントトレード (Flag&Pennant-Trade)

 

デイトレードの手法のひとつ、フラッグ・ペナントトレードについてご紹介。「フラッグ・ペナントトレード手法」は、強いトレンドの途中で現れる一時的な調整パターン(フラッグまたはペナント)を狙って、トレンドの継続局面でエントリーする順張り型のデイトレード戦略です。短期間の値動きの中で明確なチャートパターンが形成されるため、ブレイクアウト時に素早く仕掛けやすく、トレンド初動に続く大きな動きを捉えることができます。本ページでは、フラッグ・ペナントの見極め方からエントリーのタイミング、リスク管理までをわかりやすく解説します。

 


フラッグ・ペナントトレード手法の特徴

 

フラッグ・ペナントトレードは、強いトレンドの中で発生する短期的な調整パターン「フラッグ」や「ペナント」を活用した順張りトレード戦略です。急激な価格上昇・下降の後に一時的なレンジや三角持ち合いが形成され、それをブレイクした方向に再び価格が伸びることを狙ってエントリーします。

 

  • フラッグ:平行なチャネル内で価格が推移する調整パターン。

  • ペナント:価格が収束していく三角持ち合いパターン。

いずれもトレンドの“中継点”とされ、継続パターンとして多くのトレーダーに注目されています。

 


フラッグ・ペナントトレード手法のメリット

 

  • トレンド継続を前提としたトレードが可能:方向性が明確で、順張りとして機能しやすい。

  • エントリーポイントが比較的明確:ブレイクポイントやパターンの形状により判断しやすい。

  • リスクリワード比が良好:調整中の狭いレンジを利用することで、ストップが小さく済む。

  • 視覚的に判断しやすいパターン:チャートに慣れていれば初心者でも見つけやすい。

 


フラッグ・ペナントトレード手法のデメリット

 

  • ダマシのブレイクに注意が必要:一時的にブレイクしても、すぐに戻るケースもある。

  • パターンの認識に個人差が出やすい:フラッグとペナントの見極めが曖昧な場合、誤認の可能性。

  • 発生頻度が少ないこともある:毎日のように現れるパターンではないため、待つ姿勢が必要。

  • ブレイク後の急変動に対応できないと損失が大きくなることも:素早いエントリーと管理が求められる。

 


フラッグ・ペナントトレード手法

 

  • (1) フラッグブレイク戦略

  • 強いトレンド発生後、調整としてのフラッグ(上昇→下降チャネル/下降→上昇チャネル)を確認。

  • チャネルを上抜け/下抜けしたタイミングで順張りエントリー。

  • 目標値はフラッグ形成前の急騰・急落幅と同程度。

 

  • (2) ペナントブレイク戦略

  • 急騰・急落後の値動きが徐々に収束し、三角持ち合い(ペナント)を形成。

  • 収束からのブレイクを狙って順方向へエントリー。

  • 収束期間が短いほど、その後の動きは鋭角になりやすい。

 

  • (3) フィボナッチ併用型戦略

  • フラッグやペナントのブレイクに加えて、フィボナッチリトレースメントやエクステンションで目標値を設定。

  • 複数の根拠を持つことで、リスクと期待値のバランスがとりやすくなる。

 

  • (4) 時間帯フィルター戦略

  • ロンドン市場やニューヨーク市場の立ち上がり前後など、出来高が増えやすい時間帯でのブレイクを狙う。

  • レンジブレイクと重なる場合は、信頼度が増す。

 


フラッグ・ペナントトレード手法 成功のポイント

 

  • 急騰・急落の後を見逃さない:フラッグ・ペナントは強いトレンドの後に現れやすい。

  • チャネルラインやトレンドラインを正確に引く:パターンの見極めにはラインの引き方が重要。

  • 出来高の変化を確認する:ブレイク時に出来高が増加していれば信頼性が高い。

  • 損切りを明確に設定する:ブレイク失敗時に備えてストップをきちんと設定。

  • 他の指標や時間足と併用する:上位足でのトレンド方向を確認すれば、精度が向上

 


フラッグ・ペナントトレード手法 まとめ

 

フラッグ・ペナントトレードは、トレンド継続の強い動きに乗るための王道かつ堅実な順張り手法です。明確なチャートパターンを根拠に、効率よく利益を伸ばすことができます。

 

  • フラッグ=平行チャネル型の調整、ペナント=収束型の調整
  • ブレイクと同時にエントリーするのが基本戦略
  • ストップはパターン内、目標値は直前のトレンド幅を参考に
  • 出来高・時間帯・他指標でブレイクの信頼度を高める

 

チャートパターンを見極め、トレンドの波に乗る感覚を身につけましょう。