【質問1】デイトレである銘柄が、RSI90パーセント以上、ボリンジャーバンド+3に沿って推移しています。株価上昇の材料やニュースもありません。買いで入る、空売りで入る、どうしますか?

 

【回答】

この状況は、デイトレーダーにとって極めてリスキーかつ決断が求められる局面です。それぞれのファクトを整理し、冷静に判断する方法を提示します。

 


現在の状況まとめ(重要な事実)

状況 内容 意味・注意点
RSI 90%以上   過熱状態。通常は反転警戒ゾーン
ボリンジャーバンド +3σに沿って推移   強烈なトレンド継続状態(バンドウォーク)
株価材料・ニュース  なし   上昇の合理的根拠がない=突発性 or 思惑買い
時間軸 デイトレ   短期的な動きに対する即応判断が必要

 


🎯 デイトレにおける戦略選択肢

 

【選択肢A:買いで入る】押し目が明確かつ、板・出来高が強い時にのみ検討

 

メリット デメリット
バンドウォークの延長に乗れる可能性   天井で飛び乗る「高値掴み」リスク極大
押し目を拾えば利幅が取れる   上げの根拠が脆弱なため「急反転」の恐れあり

 

 

選択肢B:空売りで入る陰線+上ヒゲ+出来高ピークなど「転換の兆候」が必要条件

 

メリット デメリット
RSI90%以上 & 材料無し 反落確率高  +3σに沿っている=逆張りが早いと踏み上げリスク
材料なし上昇は仕手的動き=崩れる  空売りはエントリータイミングが極めて重要

 


実戦的な対応(あなたが取るべき行動)

条件 トレード方針
上ヒゲ+陰線+出来高ピーク(10分〜30分足) ★空売りチャンス。損切りは直近高値+1ティックで厳守
板が強く、指値買いが厚い+押し目出現 ★スキャルピング的買いは可。数ティック抜きで利確
材料・気配がなくボラも拡大 ★基本は「触らない」。リスクに見合わない相場
材料なし+SNSや掲示板で急騰銘柄扱い ★「仕手株」警戒。逆張りは焼かれる前提で小ロット限定

 


注意すべき3つのこと(経験則から)

 

  1. RSI90%以上かつ材料なしは、上がった理由が「需給だけ」=崩れは一瞬

  2. ボリンジャー+3σ沿いの動きは「強い」のではなく「狂っている」場合もある

  3. デイトレなら「利食い最速・損切り即断」が必須。判断が遅れると即死レベルの損失

 


✅ 最終的な結論

 

🎯 まだ+3σに沿って陽線が続いている間は「買い」も「空売り」も危険
→ この場面では 「入らない(=様子見)」も立派な戦略です。

エントリーするなら:

  • 陰線 + 出来高ピーク後の明確な反転サイン → 空売り

  • 押し目(5分足などでサポート確認) → スキャ買い(利食い速攻)

 

RSI90%以上で、ボリンジャーバンド+3σに沿って推移している状況は、
一見「加熱しすぎ」でも、実は最も危険な逆張りポイントでもあります。

 

買いポジ保有者は利益を守りつつ伸ばしつつ、急落には備える。
飛び乗り買いは避けるが、時間軸短くスキャルピングで「順張り」はあり。

空売りは、トレンドが終わる兆候(+3σ離脱・陰線・出来高ピーク)が出るまでは我慢するのが基本